
あせも
あせもは、皮膚にできる小さな赤いぶつぶつのことです。特に暑い季節や湿気の多い環境で発生しやすいです。
赤ちゃん・子どもがなりやすいあせもの種類は、主に水晶様汗腺と紅色汗腺の2つです。とくに水晶様汗疹(白いあせも)は、正しいスキンケアを続けていれば自然とよくなります。住環境や衣服を工夫して皮膚を清潔に保ちましょう。
ただし、赤みやかゆみを伴う紅色汗疹(赤いあせも)の場合は患部に炎症が起きている状態です。炎症部分を掻きむしると湿疹や皮膚炎が悪化したりするなど悪影響をもらしますので早い治療が必要です。
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)
おむつかぶれは、おむつを使用する部分(主にお尻や太ももの内側)に発生する赤い発疹や肌荒れです。
主な原因として、おむつの使用時間が長すぎる、おむつがきつすぎる、緩めの便や下痢の時、また高温多湿な季節はおむつの中が蒸れやすくなるなどが考えられます。
もし症状が重い場合や改善しない場合は、ぜひご相談ください。
手足口病
手足口病は、主に幼児に発症する軽度の伝染性ウイルス感染症です。コクサッキーウイルスによって引き起こされ、手のひらや足の裏に発疹や水疱ができることが特徴です。
手足口病の潜伏期間は3~6日です。手足口病は主にウイルス性で、唾液や水疱から出る液体、排泄物、呼吸器飛沫を介して感染します。
他の症状としては、倦怠感、発熱、喉の痛み、食欲不振などがありますが、特別な予防法はなく、感染している人との接触を避け、また手洗いが大切です。
手足口病と判断されたら、熱が下がるまで保育園、幼稚園、学校はお休みしましょう。


水痘(みずぼうそう)
水痘(すいとう)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症です。通常、幼児に多く見られ、症状としては発疹、発熱、頭痛、筋肉痛などがあります。
水痘は非常に伝染性が高く、主に飛沫感染や直接接触によって広がります。予防にはワクチン接種が効果的です。もし水痘にかかった場合は、適切な治療を行うことが重要です。
小児アトピー性皮膚炎
小児アトピー性皮膚炎は2歳~13歳くらいにかけて発症し、皮膚の痒み、乾燥、特徴のある発疹、また慢性的に繰り返します。母親がアレルギー疾患をもっている場合は、子供にアトピー素因が受け継がれる確率は高くなります。
アトピー性皮膚炎は小学生期に落ち着くことが多いのですが、成人になっても続いたり、また成人になってから発生する場合もあります。
治療は保湿と外用薬が主ですが、内服薬や注射などもあります。
リンゴ病
リンゴ病(伝染性紅斑)は、ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされる感染症です。特に幼児や小学生に多く見られ、春から夏にかけて流行することが多いです。
感染5~10日後に発熱、倦怠感、筋肉痛などの症状が見られます。その後、両頬に紅斑(赤み)が現れ、続いて腕、足にレース状の紅斑が現れます。
また、発疹が出る前に発熱、咳、鼻水、筋肉痛など、風邪のような症状が見られることがあります。発疹が出ている時にはすでにウイルスはいなくなっており、隔離や特別な治療法は必要ありません。
とびひ(伝染性膿痂疹)
とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌感染によって引き起こされる皮膚の感染症です。主にブドウ球菌や連鎖球菌が原因となり、赤い斑点や水疱ができ、それが破れると黄色いかさぶたを形成します。非常に感染力が強く、特に幼児に多く見られる病気です。
夏に流行する水疱性膿痂疹は赤ちゃんは幼児に多く、水ぶくれができます。痂皮性膿痂疹は厚いかさぶたができ、発熱やのどの痛みの症状がでます。
とびひが広がらないように、速やかに治療を開始することが重要です。症状が現れた場合は、早めにご相談ください。
水いぼ
水いぼ(伝染性軟属腫)は、ポックスウイルス科に属する伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされる皮膚のウイルス感染症です。特に幼児や小学生に多く見られ、直接の皮膚接触や汚染された物を介して感染します。
小さくて丸い、白色またはピンク色のいぼが現れます。このいぼの中心にはくぼみがあることが多く、痒みを伴う場合もあります。
水いぼは、数か月~1年程度にかけて自然と治癒することが一般的です。しかし治癒の途中、水いぼを掻いてしまうとウイルスの液が別の部位につき、新しい水いぼができ、増えていく傾向にあります。その場合は治療が必要になります。当院では摘出を希望する患者さんには、ペンレス®という局所麻酔貼付薬をあらかじめお渡しして痛みを感じることなく摘出するお手伝いをします。
頭しらみ
人の頭に寄生し、頭皮から吸血します。初期は自覚症状がないですが、寄生する数が増えると、かゆがるようになります。
寄生されている人とタオル、寝具を共用すると感染してしまいます。毎日髪を洗う、シラミ駆除薬であるシャンプーを使用する。また櫛で髪をときましょう。
小児の円形脱毛症
患者様の4分の1は15歳以下の子どもです。ストレスを起因とする場合があり、病院での治療加え、ストレスを取り除くとも重要です。
単発型は治癒しやすく、1年以内の治癒率は80%です。
